Brekeke SIP Server の冗長化
ミラーリング、ハートビート、オートシンク機能を利用し、冗長化を実現します。詳細については、Brekeke SIP Server Administrator Guide のセクション 4.11.*、セクション 10 をご覧ください。
注意:
- 冗長化機能はver 3.9.1でより強化され、また設定が簡素化されています。そのためBrekeke SIP Server ver 3.9.1以降の使用を強く推奨します。
- ハートビートの機能を利用するには、Linux では、Brekeke SIP Server をルート権限で実行してください。
- Linux のディストリビューションは、Red Hat, CentOS を推奨しています。
- 冗長化機能はサービスIPアドレスおよびデフォルトゲートウェイIPアドレス設定のため、内部的にいくつかのOSコマンドをコールします。冗長化設定を行う前にサーバーOS環境においてこれらコマンドが正しくインストールされていることをご確認ください。
ネットワーク構成例:
準備:
1. Brekeke SIP Server アドバンスド版を2台のサーバにインストールします。
1台をプライマリ、もう一台をセカンダリとします。
2. それぞれのサーバには、SIPセッションで使用されるセグメントとは別のセグメントの IPアドレスを管理用に割り当てます。(ここでは 192.168.200.0/24)、SIPセッションの使用する IPアドレスとして、プライマリに 172.16.0.10 (サービス IPアドレス)を割り当てます。下記のようになります。
プライマリサーバ :
Service IP address(Network1): 172.16.0.10/16 *1
Default Gateway:172.16.0.1
IP address (Network2) 192.168.200.10/24
*1. OSレベルでサービスIPを設定しなかった場合でも、 ミラーリング開始時にBrekeke SIP Server が自動的にサービスIPをサーバーに付加することが可能です。(BSSのMirroring 設定においてAdd/Remove when started=ONの場合。)
セカンダリサーバ :
Service IP address (Network1): Not Set Default Gateway:172.16.0.1 IP address (Network2): 192.168.200.20/24
3. 両サーバの 冗長化の設定以外、両プライマリ/セカンダリサーバーにおいて同じBrekeke SIP Serverの設定を行います。以下の点にご注意ください。
- ルーターのグローバルIPアドレスを、両サーバの管理画面 [SIP SERVER] > [Configuration] > [System] > [network] > [Interface address] に設定します。
- サードパーティー・データベース、Radius などの設定を行う場合は、両サーバに行います。
- ダイヤルプランについても、(冗長化に必要な設定以外は)両サーバ同じにしてください。
- 両サーバ上で、[b2bua] は、オフにしてください。
※ 片方のサーバの設定を [Maintenance] > [Back up] 画面からバックアップして、もう片方のサーバにリストアすることで、これらの設定を同じにすることができます。
4. 両サーバのシステムクロックが同じになっていることを確認してください。時間にずれがあるとミラーリングが正常に動作しない場合があります。
5. サーバ上でファイアーウォールが動作している場合は、お互いのサーバからの ICMP を許可するように設定します。
6. ルーターから、上記のサービスアドレス (172.16.0.10) に、ポートフォワーディング の設定を行います。.
7. User データベースとして、プライマリとセカンダリで同じサードパーティーデータベースを使用しない場合は、AutoSync を設定することで、プライマリの変更をセカンダリに反映することができます。Alias は、AutoSync がサポートされていないため、サードパーティーデータベースを利用してください。
8. 認証を行う場合は、管理画面の [SIP SERVER] > [Configuration] > [SIP] > [Authentication] > [Realm(ex. domain name)] に両サーバで同じ値を設定してください。
9. 同一ネットワーク内にある UA では、サービス IPアドレス (172.16.0.10) 、インターネット経由でアクセスするUA では、ルーターのグローバルIPアドレスをプロキシアドレスとして設定してください。