Brekeke PBX の冗長化
冗長化ネットワークの設定:
注意:
– 冗長化機能はバージョン3.9.1において強化され、また設定方法がシンプルになりました。そのため、冗長化機能を使用する場合は Brekeke PBX ver 3.9.1以降にアップグレードすることを強くお勧めします。
– 冗長化機能を利用するためには、Linux ではルート権限が必要となります。
– Linux のディストリビューションは、Red Hat, CentOS を推奨しています。
– 冗長化機能はサービスIPアドレスおよびデフォルトゲートウェイIPアドレス設定のため、内部的にいくつかのOSコマンドをコールしています。冗長化設定を行う前にサーバーOS環境においてこれらコマンドが正しくインストールされていることをご確認ください。
準備:
1. Brekeke PBX を版を2台のサーバにインストールします。
1台をプライマリ、もう一台をセカンダリとします。
両方のサーバの Brekeke PBX には、”冗長化” オプションが必要です。
2.両方のサーバーでシステム時間を合わせます。
時間にずれがあるとミラーリングが正常に動作しない場合があります。
3. 両方のBrekeke PBXにおいて同一の設定をします。
– ルーターのグローバルIPアドレスを、両サーバの管理画面 [SIP SERVER] > [Configuration] > [System] > [network] > [Interface address] に設定します。
– サードパーティー・データベースの設定を行う場合は、両サーバに行います。
– ARS やダイヤルプランについても、(冗長化に必要な設定以外は)両サーバ同じにしてください。
※ 片方のサーバの設定を [Maintenance] > [Back up] 画面からバックアップして、もう片方のサーバにリストアすることで、これらの設定を同じにすることができます。
4. IPアドレスの割り当てます。
それぞれのサーバには、SIPセッションで使用されるセグメントとは別のセグメントの IPアドレスを管理用に割り当てます。(ここでは 192.168.*)、SIPセッションの使用する IPアドレスとして、プライマリに 172.16.0.10 (サービス IPアドレス)を割り当てます。下記のようになります。
プライマリサーバの IPアドレス: 192.168.200.10 /255.255.255.0 と 172.16.0.10 / 255.255.0.0 セカンダリサーバの IPアドレス: 192.168.200.20 / 255.255.255.0 ゲートウェイ IPアドレス: 172.16.0.1/255.255.0.0
5. ファイアウォールの設定します。
サーバ上でファイアーウォールが動作している場合は、お互いのサーバからの ICMP を許可するように設定します。
6. ポートフォワーディングを設定。
ルーターから、上記の仮想アドレス (172.16.0.10) に、ポートフォワーディング の設定を行います。
7. AutoSyncの設定
User データベースとして、プライマリとセカンダリで同じサードパーティーデータベースを使用しない場合は、AutoSync を設定することで、プライマリの変更をセカンダリに反映することができます。
Aliasは、AutoSync がサポートされていないため、サードパーティーデータベースを利用してください。
8. 両サーバーにおいて同一のrealmを設定(認証を行う場合のみ)
認証を行う場合は、管理画面の [SIP SERVER] > [Configuration] > [SIP] > [Authentication] > [Realm(ex. domain name)] に両サーバで同じ値を設定してください。
9. UAからBrekeke PBXへ接続
同一ネットワーク内にある UA では、仮想 IPアドレス (172.16.0.10) 、インターネット経由でアクセスするUA では、ルーターのグローバルIPアドレスをプロキシアドレスとして設定してください。