Brekeke PBX Wiki

BLFを使用したBrekeke CCSへのログイン及びエージェントステータスの変更

Brekeke PBXはBLF対応電話機からBrekeke Contact Center Suite (Brekeke CCS)への自動ログインをサポートしています。この機能を使うことにより、各電話機を使用するユーザー (以降、エージェント)はBLFのボタンを押すことによって、Brekeke CCS にログインすることができます。このため別途PC端末からBrekeke CCS画面を開いてログインする必要がなくなります。

(※本機能はBrekeke PBX version 3.12.1.5, Brekeke CIM 2.7.8.0 以降でご利用できます)

 

 

認証の仕組み

 

端末からのSIP REGISTER リクエストの認証が問題なく完了すると、Brekeke CIMはこのSIPユーザー = 端末ID(Phone ID)に紐づいたエージェントのログインを自動的に許可します。

Brekeke CIMのユーザー設定画面から対象のユーザー(エージェント)及び端末ID(Phone ID)の削除を行わないようにしてください。予期せぬ削除を防止するため、ユーザー設定画面において、[ログアウト時の動作]は「PBXユーザーの端末IDを保持する」を設定してください。

 

 

エージェント・ステータスの変更

 

「エージェント・ステータス」とはBrekeke CCSにおいて各エージェントの状況を表す指標を指します。ステータスには「オフライン、受付可、休憩中、通話中、ワーク、後処理」等があります。システムはこのステータスを元に各エージェントへのコールの割り当て等を行います。

エージェントは電話機のラインキー(BLFボタン)を押すことによって、システムへのログイン、及び自身のエージェント・ステータスの更新を行います。また現在のエージェントステータスはボタンのLED (色, 点灯/点滅)を確認することによって把握できます。

 

Brekeke PBXはBrekeke CCSでエージェントステータスが更新されると、エージェントステータスを表すstateの値を含んだNOTIFYメッセージを電話機に送信します。NOTIFYメッセージを受け取った電話機はstateの値に基づきLEDの状態(色, 点灯/点滅)を更新します。

 

 


電話機(端末)側の設定

 

電話機側でのラインキー(BLF)の設定方法は各電話機によって異なります。各電話機ベンダーの提供するマニュアルに従い設定を行ってください。

本機能を利用するにあたり、Brekeke CCSの利用形態(標準/簡易モード)によって、各電話機において使用するラインキーの数、及びラインキーに割り当てるべき値が異なります。

 

 

1. Brekeke CCS 簡易モードをご利用中の場合:

簡易モードではエージェント・ステータスは「オフライン、ワーク、通話中」の3種類の状態しか使用しないため電話機側ではステータスの表示/変更用として1つのラインキー(BLF)を設定します。

電話機でラインキー(BLF)を設定する際にはプレフィックス”cim”を用いた値(識別子)、”cim1“を設定します。※1

ラインキーラベル 割り当てられた識別子
Line1 cim1

 

<ラインキーが示すエージェント・ステータス及び次のエージェント・ステータスの遷移先>

エージェント・ステータス ラインキー Line1が受け取ったstateの値 ラインキーのLED表示例 ※2 Line1を押すと遷移する次のエージェント・ステータス
オフライン 0: terminated またはNOTIFY未受信 ワーク
ワーク 1: early オフライン
通話中 2: confirmed 変更不可

 

 

 

2. Brekeke CCS 標準モードをご利用中の場合:

標準モードではエージェント・ステータスは「オフライン、ワーク、通話中、受付可、休憩中、後処理」の6種類の状態を使用するため、電話機側ではステータスの表示/変更用として2つのラインキー(BLF)を設定します。

電話機でラインキー(BLF)を設定する際にはプレフィックス”cim”を用いた値(識別子)、”cim2/1“,”cim2/2” を設定します。※1

ラインキー ラベル 割り当てられた識別子
Line1 cim2/1
Line2 cim2/2

 

<ラインキーが示すエージェント・ステータス及び次のエージェント・ステータスの遷移先>

エージェント・ステータス Line1が受け取ったstateの値 Line2が受け取ったstateの値 LED表示例 ※2 Line1を押下後の遷移先エージェント・ステータス Line2を押下後の遷移先エージェント・ステータス
オフライン 0: terminated またはNOTIFY未受信 0: terminated またはNOTIFY未受信 ワーク 休憩中
受付可 2: confirmed 0: terminated ワーク 休憩中
休憩中 0: terminated 1: early ワーク オフライン
通話中 2: confirmed 2: confirmed 変更不可 変更不可
後処理 1: early 1: early ワーク 休憩中
ワーク 1: early 0: terminated 受付可 休憩中
  • ステータスが通話中の時はラインキーボタンによるステータスの変更はできません。
  • ラインキー Line1は「ワーク」への切替ボタンとして機能します。「ワーク」以外のステータスの際、Line1を押すと「ワーク」へ遷移します。「ワーク」時にLine1押すと「受付可」へ遷移します。
  • ラインキー Line2は「休憩中」への切替ボタンとして機能します。「休憩中」以外のステータスの際、Line2を押すと「休憩中」へ遷移します。「休憩中」時にLine2押すと「オフライン」へ遷移します。

 

 

3. Brekeke CCS 標準モードをご利用中の場合 (ご使用中の電話機が”early”と”confirmed”の違いを処理できない場合):

Brekeke CCSの標準モードをご利用中かつ、電話機側でNOTIFIYメッセージ中のstateの”early”及び”confirmed”の違いを認識しない場合です。このような電話機をご使用の場合、stateが違った場合でもLEDの表示方法(色,点灯/点滅)が同じであるため、エージェントステータスを表現するため3つのラインキー(BLF)を設定します。

電話機でラインキー(BLF)を設定する際にはプレフィックス”cim”を用いた値(識別子)、”cim3/1“,”cim3/2“,”cim3/3” を設定します。※1

ラインキー ラベル 割り当てられた識別子
Line1 cim3/1
Line2 cim3/2
Line3 cim3/3

 

<ラインキーが示すエージェント・ステータス及び次のエージェント・ステータスの遷移先>

エージェント・ステータス Line1が受け取ったstateの値 Line2が受け取ったstateの値 Line3が受け取ったstateの値 Line1を押下後の遷移先エージェント・ステータス Line2を押下後の遷移先エージェント・ステータス Line3を押下後の遷移先エージェント・ステータス
オフライン 0: terminated またはNOTIFY未受信 0: terminated またはNOTIFY未受信 0: terminated またはNOTIFY未受信 受付可 休憩中 ワーク
受付可 2: confirmed 0: 値無し 0: terminated 変更不可 休憩中 ワーク
休憩中 0: terminated 2: confirmed 0: terminated 受付可 オフライン ワーク
通話中 1: early 1: early 1: early 変更不可 変更不可 変更不可
後処理 1: early 0: terminated 1: early 受付可 休憩中 ワーク
ワーク 0: terminated 0: terminated 2: confirmed 受付可 休憩中 変更不可

 

 

※1. BLFでの設定では”cim”プレフィックスを用いた任意の値(識別子) “cimxxxx” (xxxxは任意の文字列)も利用可能ですが、各表中の値(識別子)の使用を強くお勧めします。この値を用いることによりBrekeke PBX側での設定が不要になります。

※2.本LED表示例では電話機がstate=early及びstate=confirmedの違いを識別可能かつ、stateの値に基づいてLEDの色をearly ->赤, confirmed ->緑と変更するよう設定済と仮定しています。

 

 

Yes No
Suggest Edit