ARSルートにおけるグループ設定
以下のようにして、ARSテンプレートとBrekeke PBXユーザーを設定し、シェアードコールアピアランスの機能を有効にして、電話機を割り当てます。
ルートテンプレート
[一般]
ルート名 | outbound |
テンプレート | チェック |
グループ | &v8 |
ラインキー | チェック |
リソース | &v9 |
[パターン – OUT]
OUT – 1 | マッチングパターン | デプロイパターン | |||
優先度 | &v1 | From | From | ||
最大 セッション数 |
&v2 | To | sip:([0-9]{7,25})@ | To | sip:&t1@&v3 |
変数設定
ルート名 | v1 | v2 | v3 | v8 | v9 |
1 | 90 | 1 | 192.168.200.10 | group1 | gw |
2 | 90 | -1 | 192.168.200.20 | itsp | |
3 | 100 | 1 | 192.168.200.30 | group1 | gw |
4 | 110 | 1 | 192.168.200.40 | group2 | gw |
Brekeke PBX SCAユーザー
ユーザー:300
[設定] > [リソースマップ]
line/1=gw/1
line/2=gw/2
ユーザー:301
[設定] > [リソースマップ]
line/1=gw/1
line/2=itsp/1
ユーザー300が共有回線1(line/1=gw/1)を利用して発信すると、Brekeke PBXはリソース設定が「gw」、かつ、「group1」としてグループ化されたルート「outbound*1」を選択し、通話は192.168.200.10のIPアドレス宛てに送信されます。
ユーザー300が通話中に、ユーザー301も共有回線1(line/1=gw)を利用して発信すると、Brekeke PBXはリソース設定が「gw」、かつ、「group2」としてグループ化されたルート「outbound*4」を選択し、通話は192.168.200.40のIPアドレス宛てに送信されます。
この理由は、[最大セッション数]の項目(「ルート設定 / ルートテンプレート」の[最大セッション数]を参照)で説明したように、同じグループ内のルートは同じセッションカウンターを使用します。この例では、リソース設定「gw」を持つルートのうち、「outbound*1」と「outbound*3」は両方とも「group1」に所属しており、両方のルートが持つ[最大セッション数]の変数v2には「1」が設定されています。ユーザー300が共有回線1(line/1=gw/1)を利用して通話をしている間、「group1」のカレントセッション数は1で、「outbound*1」と「outbound*3」の両方のルートで最大セッション数に達しています。そのため、ユーザー301のアウトバウンドの通話では同じリソース設定「gw」を持ち、最大セッション数に達していないルート「outbound*4」が採用されます。(この時、「outbound*4」の所属する「group2」のカレントセッション数はまだ0で、「outbound*4」の[最大セッション数]は「1」に設定されているため、ユーザー301のアウトバウンドの通話にルート「outbound*4」が選択されています。)
上記の例では、Brekeke PBXユーザーがアウトバウンドの通話を行う際、使用可能なルートを探すために[リソース]設定が利用され、[グループ]設定が最大セッション数について制限をかけるために利用されています。
※1 ARSルートに複数のグループを設定する場合は、ARSルートの[グループ]にグループ名をカンマで区切って設定します。
※2 複数のグループが設定されたルートを経由してセッションが進むと、関連するグループのセッションカウンターがそれぞれ1増加します。