URL変換の利用方法
サーバーアプリケーションが相互に通信するために使用するサーバーのアドレスとエージェントがブラウザからシステムにアクセスする際に使用するアドレスが異なる場合、URL変換が必要になります。
例1.Brekeke CIM と Brekeke CRM が異なるサーバー上で稼働している場合。
この例では以下の状況を想定しています:
- エージェントは外部からシステムにアクセスするものとし、そのアドレスは“https://ccs.brekeke.com“.
- ロードバランサが HTTPS リクエストを 443 ポートで受信し、その後HTTPで内部のサーバに転送。
- Brekeke CIMはサーバー”cimsrv“、Brekeke CRMは”crmsrv“上で稼働し、お互い HTTP (8080)で通信中。
- Brekeke CIM とBrekeke CRM はロードバランサから転送されたリクエストを受信してレスポンスを返信。
セットアップ:
ステップ1. Brekeke CRMにおいて、CIM サーバと自身(CRM) のアドレス(URL)を登録します。このアドレスはCIM – CRMアプリケーション間の通信に使用されます。そのため、URLには通常、ローカルIPアドレスまたは内部で名前解決のできるサーバー名が使用されます。(この例では”cimsrv”と”crmsrv”)
CIM URL : http://cimsrv:8080/cim CRM URL : http://crmsrv:8080/crm
ステップ2. Brekeke CIMにおいてURL変換を行います。 [管理メニュー] > [設定] > [URL変換]へ移動します。
この例では2通りの設定方法があります。
オプション1. アドレスを全て手動で入力.
変換前文字列 : http://cimsrv:8080 -> 変換後文字列 : https://ccs.brekeke.com 変換前文字列 : http://crmsrv:8080 -> 変換後文字列 : https://ccs.brekeke.com
オプション2. プレイスホルダー “[SERVER_NAME]”を利用する*1
変換前文字列 : http://cimsrv:8080 -> 変換後文字列 : https://[SERVER_NAME] 変換前文字列 : http://crmsrv:8080 -> 変換後文字列 : https://[SERVER_NAME]
*1. [SERVER_NAME]の値には実際にエージェントがブラウザで入力したアドレスが入ります(この例では”ccs.brekeke.com”となるためオプション1とオプション2は同じ意味となります。
URL変換の項目説明:
No. | 項目 | 説明 | 記載例 |
1 | 変換前文字列 | ローカルのサーバーアドレスを記載します。一般にこのアドレスはサーバアプリケーション間の通信に使用されるアドレスと同一となります。 | 127.0.0.1
http://127.0.0.1 http://cimsrv:8080 |
2 | ホストIP | クライアント(エージェント) のIPアドレスパターン。パターンの設定には正規表現が使用できます。
実際に接続に来たクライアントのIPアドレスがこのパターンにマッチした場合、”変換後文字列”に設定したURLがブラウジングに利用できます。 |
^.+$
172\.16\.20\..+$ |
3 | 変換後文字列 | クライアントがBrekekeCCSに接続する際にブラウザに入力するアドレスを設定します。
もしクライアントのIPアドレスがパターンにマッチした場合、”変換前文字列”に入力したURLと”変換後文字列”に入力したURLのマップが行われます。 |
https://ccs.brekeke.com
https://[SERVER_NAME]
もしデフォルトポート(http – 80, https – 443)以外を使用している場合、ポートを指定する必要があります。 https://ccs.brekeke.com:8443 |